先割りテーパピン/スプリングピン/グルーブドピン
ネジ用語において、”(2)ねじ部品”の分類の中で、”(h)ピン”に分類されている用語のうち、『先割りテーパピン』、『スプリングピン』、『グルーブドピン』のJIS規格における定義その他について。
一般に用いるネジ(ねじ)の”ネジ基本”及び”ネジ部品(座金・ピン・リベットを含む)”に関する主な用語として、ねじ用語(JIS B 0101)において、”(2)ねじ部品”の分類の中で、”(h)ピン”に分類されているネジ用語には、以下の、『先割りテーパピン』、『スプリングピン』、『グルーブドピン』などの用語が定義されています。
ねじ用語(JIS B 0101)
⇒【(2)ねじ部品 > (h)ピン 】
分類: ねじ用語 > (2)ねじ部品 > (h)ピン
番号: 2806
用語: 先割りテーパピン(※1)
定義:
テーパピンの小端部に軸方向の割りを入れたもの(JIS B 1353 参照)。
対応英語(参考):
taper pin with split
分類: ねじ用語 > (2)ねじ部品 > (h)ピン
番号: 2807
用語: スプリングピン(※2)
定義:
弾性がある板を円筒状に丸め、ピンの半径方向にバネ作用が生じるピン(JIS B 2808 参照)。
ピンには一重巻き(付図2807a)のものと、多重巻き(付図2807b)のものとがある。
付図2807a スプリングピン(一重巻き)
付図2807b スプリングピン(多重巻き)
対応英語(参考):
spring pin
分類: ねじ用語 > (2)ねじ部品 > (h)ピン
番号: 2808
用語: グルーブドピン
定義:
平行ピンの軸方向にV形の溝を入れて、溝縁の一部を盛り上げたピン(付図2808)。
付図2808 グリーブドピン
対応英語(参考):
grooved pin
(※1)
先割りテーパピンについては、以下のJIS規格があります。
JIS B 1353
先割りテーパピン
この規格では、一般に用いるテーパ1/50の鋼製先割りテーパピン及びステンレス鋼先割りテーパピンについて規定されています。
(※2)
スプリングピンについては、以下のJIS規格があります。
JIS B 2808
スプリングピン
この規格では、オーステナイト系ステンレス鋼製及びマルテンサイト系ステンレス鋼製の重荷重用及び軽荷重用溝付きスプリングピン並びに重荷重用、一般用及び軽荷重用の二重巻きスプリングピンについて規定されています。
スプリングピンの種類には、板厚によって以下の6種類があります。
・溝付き(重荷重用):記号 GH
・溝付き(一般用):記号 GS
・溝付き(軽荷重用):記号 GL
・二重巻き(重荷重用):記号 CH
・二重巻き(一般用):記号 CS
・二重巻き(軽荷重用):記号 CL
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