ねじの種類,寸法,ボルト,ナット,タップ,インチ,管用,台形ネジ,加工等

 

(ねじの)逃げ溝/すりわり/十字穴



ネジ用語において、”(2)ねじ部品”の分類の中で、”(a)一般”に分類されている用語のうち、『(ねじの)逃げ溝』、『すりわり』、『十字穴』のJIS規格における定義その他について。

一般に用いるネジ(ねじ)の”ネジ基本”及び”ネジ部品(座金・ピン・リベットを含む)”に関する主な用語として、ねじ用語(JIS B 0101)において、”(2)ねじ部品”の分類の中で、”(a)一般”に分類されているネジ用語には、以下の、『(ねじの)逃げ溝』、『すりわり』、『十字穴』などの用語が定義されています。

ねじ用語(JIS B 0101)
⇒【(2)ねじ部品 > (a)一般 】


分類: ねじ用語 > (2)ねじ部品 > (a)一般

番号: 2113

用語: (ねじの)逃げ溝

定義:
(1)おねじ部品のねじ部と円筒部との境界に設けた溝。
(2)全ねじおねじ部品の頭部首下に設けた溝(JIS B 1006
(※1) 参照及び 付図2113)。
備考:
溝の径は、ネジの谷の径よりわずかに小さい。
付図2113(ねじの逃げ溝)
付図2113(ねじの逃げ溝)

対応英語(参考):
thread undercut


分類: ねじ用語 > (2)ねじ部品 > (a)一般

番号: 2114

用語: すりわり

定義:
ネジ回しの先端を差し込んでねじ部品を回転するために設けた溝(付図2114)。
付図2114(すりわり)
付図2114(すりわり)

対応英語(参考):
slot


分類: ねじ用語 > (2)ねじ部品 > (a)一般

番号: 2115

用語: 十字穴

定義:
ねじ回しの先端を差し込んでネジ部品を回転するために設けた十字形のくぼみ。
備考:
十字形の形状について、JIS B 1012
(※2) では、次の3種類を規定している。
(1)H形(ISO規格のフィリップス形)[付図2115(1)]
(2)Z形(ISO規格のポジドライブ形)[付図2115(2)]
(3)S形(ISO規格は規定していない)[付図2115(3)]
付図2115(1)H形(フィリップス形)
付図2115(1)H形(フィリップス形)
付図2115(2)Z形(ポジドライブ形)
付図2115(2)Z形(ポジドライブ形)
付図2115(3)S形
付図2115(3)S形

対応英語(参考):
cross recess
(1) Pillips type
(2) Pozidrive type
(3) special (cross recess) type


(※1)
JIS B 1006 は、以下のJIS規格になります。

JIS B 1006
おねじ部品の不完全ねじ部長さ及びねじの逃げ溝

(※2)
JIS B 1012 は、以下のJIS規格になります。

JIS B 1012
ねじ用十字穴