不完全ねじ部／面取り部／頭部
ネジ用語において、”（2）ねじ部品”の分類の中で、”（a）一般”に分類されている用語のうち、『不完全ねじ部』、『面取り部』、『頭部』のJIS規格における定義その他について。
一般に用いるネジ（ねじ）の”ネジ基本”及び”ネジ部品（座金・ピン・リベットを含む）”に関する主な用語として、ねじ用語（JIS B 0101）において、”（2）ねじ部品”の分類の中で、”（a）一般”に分類されているネジ用語には、以下の、『不完全ねじ部』、『面取り部』、『頭部』などの用語が定義されています。
ねじ用語（JIS B 0101）
⇒【（2）ねじ部品 > （a）一般 】
分類： ねじ用語 > （2）ねじ部品 > （a）一般
番号： 2104
用語： 不完全ねじ部
定義：
ネジの加工工具の面取り部又は食い付き部などによって作られた山形が不完全なネジ部（付図2102）。
円筒部をもつおねじ部品では、円筒部と完全ねじ部（※1）との境界部及びネジ先端部に、不完全ねじ部が生じる。
全ネジのおねじ部品では、首下部及びねじ先端部に生じる。
対応英語（参考）：
incomplete thread,
run-out of thread
分類： ねじ用語 > （2）ねじ部品 > （a）一般
番号： 2105
用語： 面取り部
定義：
おねじとめねじが食い付きやすくなるように、ねじ部の端に設けた面取りの部分（付図2102）。
対応英語（参考）：
chamfer
分類： ねじ用語 > （2）ねじ部品 > （a）一般
番号： 2106
用語： 頭部
定義：
おねじ部品の頭の部分。
対応英語（参考）：
head
（※1）
完全ねじ部とは、山の頂と谷底の形状が両方とも完全な山形となっているねじ部のことです（下図参照）。
付図2102（ねじ部）